「SAPIX」「早稲田アカデミー」「四谷大塚」「日能研」のいわゆる四大塾をはじめ、中小の塾や個別指導まで、通塾圏内に塾が乱立?しているわが家。
選び放題で贅沢な悩みだとお叱りを受けそうですが、選択肢が多すぎると選べないというジャムの法則状態で、なかなか通塾先を決められずにおりました。
この度、ようやく通塾先を決めたので、数年後の答え合わせのために、塾選びについて考えたことをまとめておきたいと思います。
通塾先を決めるにあたっては、「塾のスタイル」「本人のキャラクター」「親のスタンス」のマッチングが大切なのではないか、と考えています。
円形脱毛症やチック症になるお子さんもいるのが中学受験。過去の受験指導の経験でも、「親の希望と塾のスタイルはマッチしているが、本人の適性にフィットせず、みんなが苦しんでいるケース」とか、「ご家庭の方針と塾のスタイルが合っていないため、転塾を勧めたケース」など、うーんと思うケースをたくさん見てきました。
幸いにも通塾先を選べる環境にあるので、本人のキャラと親のスタンスにマッチする塾はどこだろうと、遅まきながら小3の秋から塾選びを始めました。
本人のキャラクター
- 中学受験すると決めたわけではない
- 小3冬まで通塾も家庭での先取り学習もしていない
- 粘り強く考えることはできるが、処理能力は高くない
- 「とりあえずやってみる」というよりは「じっくり理解したい」
- 「ひらめき」よりも「積み重ね」
- 自ら積極的に発言や質問をするタイプではない
- 同年齢に比して、精神的にやや幼いところがある
- 自己評価・自己肯定感があまり高くないので、牛後より鶏口か
親のスタンス
- 最上位校、最難関校に行けるとは思っていない
(行かせたい学校でなければ、公立中進学も視野に) - 両親ともフルタイム稼働で、サポートに限界がある
- 中学受験にすべてを捧げるまでの覚悟はない
四大塾とわが家とのマッチング
SAPIXとのマッチング

- 進度が早く、宿題量も多いため、高い処理能力が求められる。
⇒ 処理能力が高くない娘には向いていない - 面倒見はそれなり・ドライな雰囲気
⇒ 気にかけてほしい娘には、ちょっとさみしい? - 親の関与度が高い(教材管理・学習内容・宿題)。
⇒ 共働きなので、ガッツリお世話をするのは困難 - 御三家・最難関校に照準を合わせた内容。
⇒ わが家にはオーバースペック
娘の適性にも、親の方針にも合わないので、通塾の候補からは除外しました。
とはいえ、上位層のデータと特別講習は魅力なので、各種テストやSSなどの活用は今後検討していきたいと思います。
四谷大塚とのマッチング

- 数駅だが電車に乗っての通塾
⇒ (娘)電車通塾に若干のあこがれ
⇒ (親)4年生のうちから、電車での通塾はさせたくない
予習シリーズはよいテキストですし、ある程度バランスの取れた良い塾だと思いますが、3年間電車で通い続ける時間的・体力的負担を上回るメリットを感じられませんでした。徒歩圏なら当然候補に入っていましたが、自習用教材としての予習シリーズや合不合の利用を考えています。
早稲田アカデミーとのマッチング

- 宿題は多いが面倒見がよい
⇒ 親の関与はSAPIXより軽い - 熱量高め
⇒ 娘の性格に合うか少し心配 - 予習シリーズ+オリジナルテキスト利用
⇒ 予習シリーズ利用だが、授業は復習型 - 反復重視
週末のテストを外部に受けに行くのは少し面倒でしたが、演習量が多いことも含め、体育会系の父としては「早稲アカでガンガン鍛えてもらえ!」という気持ちで、娘に冬期講習を受講させてみました。
娘が受けた校舎・クラスがたまたまそうだったのだと思いますが、子供たちがワイワイ自由に発言するスタイルだったようで、その元気さに圧倒されてしまった娘は、借りてきた猫、完全なお客さん状態で終わってまったようです。
そんな根性の無いことで!とも思いましたが、娘には合わなかったようで、上のクラスでスタートとのご連絡をいただきましたが通塾には至らず。今後は、SAPIXと同様、各種テストやNNの活用を検討したいと思います。
日能研とのマッチング

- 宿題はSAPIX・早稲田アカデミーほど多くない
⇒ 関東系なのである程度チェックあり
⇒ 高学年になってからの演習量は少し不安 - 「習うより慣れろ」ではなく「じっくり考える」
⇒ スピードはこれからの娘には合っている - 成績順の座席
⇒ 娘の性格的に抵抗がないか?
自分の受験経験と講師経験からすると、ちょっとユルい気がして二の足を踏んでおりましたが、冬期講習を受講させてみたところ、「落ち着いて丁寧に勉強できた」「挙手してあててくれるほうが発言しやすい」と、娘には高評価。
挙句の果てには、TMクラスの基準を超えていたことを知るや「電車に乗ってTMクラスに行きたい!」とまで言い出す始末。
慌てて「TMクラスの授業は娘には合っていないこと」「まずは学習習慣の確立を優先すべきこと」など説明し、何とか納得してもらい、徒歩で行ける校舎にお世話になることにしました。
いよいよ、2月から通塾開始です。
3年後にこの選択が間違っていなかったと言えるよう、まずは学習サイクルを確立することを主眼に、少しずつ前進していきたいと思います。
2024年2月1日まで、あと1100日。